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レコーディングについて

Q:レコーディングはどのように進められるの?
一言では言えませんが、ベータウェイヴでは大きく2つに分けられます。まずライブのようにそれぞれの楽器にマイクを立て、演奏をカセットやMDに直接レコーディングするやり方です。この方法は、ちょっとしたデモテープや、演奏確認には最適で、料金もそんなにはかかりません。しかし、メンバーの誰かが間違えた場合は、もう1度最初から演奏しなければなりません。そしてもう一つはマルチトラックレコーディングと言って、それぞれの楽器を1つ1つのチャンネルに録音していくオーバーダビングとも言われる方法です。もちろんクオリティーの高い作品が仕上がりますが、時間のかかる作業になり、料金もそれなりに必要になります。この方法はそれぞれのパートの最高の演奏を録音できるところや、細かいミスの修正も出来、ミックスダウンでそれぞれの楽器のバランスや音質をとことんまで追及できます。
Q: マルチレコーディングは、楽器ごとに別々にとると聞きましたが、やっぱりドラムに合わせるんですよね?
基本的にはそうですが、そうともいえません。まずマルチトラックレコーディングを進めるうえで、一番大変なことはここです。普通一般的にガイドクリック(ドンカマなどとも言われるメトロノームみたいな音)を聞いて、それに合わせて演奏できる能力が必要になります。だいたいアマチュアのドラマーは、メトロノームを聴きながら練習する環境は、なかなか作れませんので、まずスタジオに入って、さあどうぞ叩いて下さい!って言われても、まず不可能です。また、ドンカマを使わずにマルチレコーディングを進めていくことは、ドラムがいくらリズム感が良いからと言っても、そのドラムに合わせて他の楽器が演奏することは非常に難しいものです。ライヴなどでは演奏している姿を見ながらですから、スティックの動きなどでタイミングを合わせて演奏が出来ますが、レコーディングのオーバーダビングでは完璧に合わせることは至難の業です。そこでガイドクリックに合わせていけば、メンバー全員のタイミングが合って来るというわけです。そうは言っても、クリックなしでレコーディングを進めていくことも可能ですし。プロの現場で、後からクリックを作成していくなんて技も使いますし。逆に全ての楽器がOK出てから、ドラムだけ差し替えるなんて事も、実際にあるんですよ!
Q: 打ち込みモノの対応は?
もちろん大丈夫です!というか基本的にMOTU Performerに限らせてもらっています。ですからSMF(スタンダードミディファイル)で頂ければ、対応できます。もちろんデーターの修正が必要になってきますが、お持ちのMIDI機材をお持ち込み頂くことで、苦労することなくレコーディングを進められます。もちろん生楽器が混在したレコーディングでも大丈夫です。事前に打合せは必要です。
Q: レコーディングにはどのくらいの時間が必要?
うーん、難しい問題ですね。バンド構成や曲の長さ、もちろん演奏能力で大きく変わってきます。パートやダビングする楽器の数によっても違いますし、曲の時間が長ければプレイバックの時間までそれに準じて延びて行きます。演奏能力によるやり直し数でも、違ってきますし。本当におおまかな目安ですが、リズム撮りに1時間程度、ベースダビングに30分、ギターダビングに1時間、ヴォーカルダビングに30分、最終的な手直しに1時間、この位を見ていただければ、いけるんじゃないでしょうか?というか、この辺が演奏可能な限界時間だと思います。また、どこを妥協点に設定するかも大きく作用します。時間と金がいくらでもあるという方は、ゆっくり時間をかけて、1曲に3~4日かけられば最高ですが・・・・・。
Q: レコーディングにはなにが必要?
まず、ギター・ベース・キーボード本体です。もしこのアンプを使いたいとか、自分のドラムを使いたいという場合には、お持ち込み下さい。他には簡単な曲の進行表です。譜面を書ける方もそれほどいないと思いますので、本当に簡単なもので大丈夫です、イントロ?小節、Aメロ?小節、Bメロ・・・・そしてまたイントロいってCメロいってギターソロでエンディングといった、進行表です。効果音を使用したい場合は、音源を用意して下さい。それとガイドクリックを利用してレコーディングを進める場合には、経験があれば問題ありませんが、練習が必要になります。また変拍子や、テンポチェンジは前もってデータ作成の都合もあります。また全員がヘッドフォンを装着して長時間レコーディングを進めますので、それに対しても慣れが必要ですので、レコーディング前には十分打ち合わせの上、進めていきましょう。
それと、もう一つ!これは重要です。十分すぎる練習をして下さい。最近のアマチュアの方に言えることなんですが、1曲を通して演奏出来ないというバンドが見受けられます。パンチイン出来るだろうとか、うまくごまかしてくれるだろうなんていう、必要のない知識をつけてくる方がいます。やはり重要なのは演奏です。多少のミスはごまかすことが出来ますが、やはりノリはいくら技術が進んでも、そのバンドの持っているものは引き出すことは出来ません。演奏者のエネルギー(気合い?)が曲の出来栄えを大きく左右します。そういう大切な部分をしっかり練習して下さい。レコーディングで練習にならないようにして下さい。余裕があればいいですが、お金もそれだけかかってしまいます。練習スタジオで十分時間をとってレコーディングに望んで下さい。

ミックスダウンについて

Q: ミックスダウンってなんですか?
ミックスダウンとは、昔は(今でも言うかな)トラックダウンなどとも言われていた作業です。マルチトラックレコーダーの、それぞれのチャンネルにばらばらに録音されているパートを、最終的にカセットやCDプレイヤーで聴ける2トラックに落とす(まとめる?)ことです。基本的には、それぞれのパートの音質や音量を調整して、リバーブやディレイなどのエフェクトを付け足しながら、まとめていく作業です。
Q: ミックスダウンで演奏はうまくなる?
答えはNOです。元が重要です。ある程度のミスやずれはマスキング(ごまかし?)できることもありますが、やはり演奏がしっかりしていないと、いいものは出来ないと言うのが本当のところです。ただ、今までライブの2ミックスしかレコーディングをしたことがない方には、同じ演奏でも格段に違う、いいものが出来上がりますよ。
Q: 立ち会いミックスダウンはどのように進められるの?
これはそのエンジニアによって十人十色のやり方があります。例として私のやり方を紹介します。まずお任せしていただいた場合は、それこそお・ま・か・せ・でやらせてもらいます。そして立ち会いを希望される場合はもちろん立ち会っていただいて結構ですが、私は次の方法を御勧めします。ミックスダウン作業は、音作りにその大半を費やしていきます。それぞれの楽器やパートを、ソロ(単独)でプレイバックしたりします。結構ソロで聞かれるのは、プロでも恥ずかしくて辛く感じることがあるようです。ですから全ての場面を立ち会っていただいても、結局メンバーはすることもなくて待っているのも大変です。だいたいプロの現場でも、ミックスダウンはエンジニアとプロデューサーやディレクターといった少人数で進められることが大半です。そこで私は7曲あれば7日間かけてミックスを作っていきます。まずレコーディング終了後や後日メンバーとそれぞれのパートの音やバランス、強調したい場所やパートなどを話し合って、その日はそこで終了です。私は作業を進めますが。そして次の日にまたスタジオに来ていただきます。そこでバランスをとった最終ミックスに近いものを聞いてもらい、それぞれに意見交換しながら、メンバーの描いたものにより近づけながら、完成させます。そしてまた次の曲を話し合って・・・・・ということを繰り返し、仕上げていきます。もちろん時間がないものに関しては、その時間内で収めるような時間配分も考えていきますが、それは良策とは言えません。エンジニアの気分や頭を切り替えるのには、1日1曲と言ったペースは最低でも必要だと感じるからです。贅沢を言わせてもらえば、1曲に2~3日戴けると最高です。1日寝るとまた違うものが見えてくるんです。そんな感じで進められれば最高だと思います。そんな訳でうちのスタジオは、ミックスダウンは時間料金ではなく、1曲単位の料金設定にさせてもらってます。
Q: 他のスタジオで録音したもののミックスをお願いしたいのですが?
互換性が問題になります。TASCAMのDTRSフォーマット(DA38やDA88など)で録音されたものなら、24Trまではそのままでいけます。またプラス8Trまでは大丈夫です。またHDレコーディングなどで行ったものも、データーでお持ち込みいただければ、対応可能です。A-DATをご利用の場合は、1台A-DAT本体を持ち込んでいただければ対応可能です。
Q: リミックスってなに?
リミックスにも色々なやり方があります。ただ単にミックスをし直して、バランスや音質を変える方法。そして、Dance RemixやDJ Remixなどと呼ばれるような、録音した素材を利用して、原曲の雰囲気だけを残して、ダンス風とかレゲエ風とかに変えていく場合や、まるで違った曲にしてしまう、といったことがあります。もちろんうちのスタジオでも可能です。
Q: ミックスダウンには何が必要?
とりあえず何もいりません。ただこの曲のイントロの前に波の音が欲しいとか、ガラスの割れる音を入れたいとか、SE効果音が必要な場合には、ご用意していただきます。曲の中に入れる効果音は、通常はレコーディングの時に必要になります。

マスターリングについて

Q: マスターリングってなんですか?
マスターリングとは、ミックスダウンした素材を調整していく作業です。ようするにミックスダウンで作り上げた2trをイコライザーやコンプレッサー/リミッターなどを使用して、よりよい調整をしていく作業です。アナログのテープから、デジタル変換するとか、デジタルのハイビットをCD用に変換する作業も含まれます。最近マスターリングエンジニアが、個人のスタジオを持つことも珍しくなくなっています。それぞれそのジャンルのプロフェッショナルの手を経て1枚のCDが出来上がっていくのです。
Q: マスターリング作業って必要なの?
私はもちろんです。と答えます。実際うちのスタジオでは、私がこの作業もしてしまいますが、正直言ってあまり良いことではないと思っています。それは沢山の耳を通ることによって、同じ曲でも違う解釈をもって良いものが出来上がると信じているからです。エンジニアによっては、マスターリングエンジニアを指名して、マスターリングを行うといったことも常識です。それだけの信頼関係が作られてきています。しかし、この作業をするかしないかで、作品は大きく違ってきます。私の場合はこの作業で、曲ごとのレベルを合わせることや、マルチバンドコンプレッサーやリミッターをかける程度のことしか行ってはいませんが、仕上がりには歴然の差が現れてきます。
Q: 他のスタジオで録音した素材でも大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。が、しかしもう2trにまとまっているものですから、限界はあります。Drを小さくとか、Voを大きくしてといった要望は不可能です。がイコライザーやリミッターなどを駆使して、聞きやすくすることは可能です。もちろん音圧を出すことも可能です。
Q: スターリングで使用する機材は?
基本的にハードディスク(パソコン)に取り込んでの作業になります。WAVE BurnnerもしくはDigital Performerでデジタル編集です。簡単な作業の場合はDBX DPPを使用します。
Q: マスターリングには何が必要?
2trの素材だけでとりあえず何もいりません。ただこの曲のイントロの前に波の音が欲しいとか、ガラスの割れる音を入れたいとか、SE効果音が必要な場合には、ご用意していただきます。曲の中に入れる効果音は希望に添えない場合もあります。(基本的にレコーディングの時に必要になります。)

プリプロダクションについて

Q: プリプロダクションってなんですか?
プリプロダクションとは、より良いレコーディング環境作りには大切な作業です。ようするにレコーディングを前提としたレコーディング(リハーサルのみの場合もあります)をするということです。まずレコーディングに入る前に、細かい曲の構成や、アレンジなどを再検討するためにレコーディングをして、それをラフミックスして検討するための素材にします。また、この曲にはこのギターでこのアンプを使おうとか、ベースのピックアップはパッシブにしようとか、ラインだけで録音しようとか、各パートのダビングはこことここで行うとか、ヴォーカルはここでクロスフェードするとか、こことここにコーラスを入れよう、などと言ったことをレコーディング前に確認でき、レコーディングをスムースに進めるためのものです。なかなかここまで細かい打合せの上でレコーディングを進められることはあまりないのですが、特にレコーディング経験が浅い方には非常に有効な手段です。
Q: プリプロダクションで使用する機材は?
まさにレコーディングと同じ状態です。ただ違うことといえば、完全な曲を仕上げるのではなく、その曲その曲の大切な部分(例えばノリとか、アレンジとか)を忠実に再現して、ちょっとのミスやハズシタ所などは気にせずに進めていきます。

ハードディスクレコーディングについて

Q: ハードディスクレコーディングってなんですか?
ハードディスクレコーディングとは、今までテープメディアを中心に行われてきた作業を、ハードディスク(コンピュータ)にレコーディングをしていく作業をいいます。
Macintoshによって構築されてきた、MIDIを中心とした音楽づくりから生まれてきた、というか、始まった当時はまだ実用には到底及ばない副産物でしたが、コンピュータの処理能力や、ハードの廉価化が進み、今では実用というか、こちらの方がメインになってきた技術です。
Q: ハードディスクレコーディングの優位性はなんですか?
優位点を上げていくと、編集の点ではハードディスクレコーディングの方がはるかに優れています。同じフレーズを使うとか、ちょっとした間違いの編集などは、え!!、これでいいの!!とぶったまげるほどの簡単さです。またテープレコーダーの互換を考えなくてもよく、サウンドデータとして持ち歩けるところや、MacやWinなどと喧嘩することもなく、使い回しが出来ることは大変便利ですね。なにより自宅で編集が出来てしまうといった点は、テープメディアは適いませんね。後、巻き戻し早送りの時間がいらない......。ミックスダウンでは完全なトータルリコールが出来る。と言ったことなど、優位な点は多々あります。アナログレコーダーの暖かみやリミッターの効き具合が好みの方は、デジタル臭さが嫌いな様です。もうあまりいないかもしれませんね。
Q: ハードディスクレコーディングの弱点はなんですか?
それはそれは沢山ありますよ!まずコンピュータの処理能力で全て(Rec可能Tr数や、プラグイン等)が左右される点。不安定なコンピュータで(不安定でなくてもですが)Recを進めていってフリーズされたときにはどうしようもない事。あと多分どこのスタジオでも抱えている問題だと思いますが、バックアップの時間をスタジオの使用料に含めるのか、含めないとか。ハードディスクがクラッシュした際のバックアップの義務はどちらに発生するのかとか。ま、テープRecでも間違って消してしまうこともありますがね。導入するにあたっては、設置スペースがいらないとか、コストも安く上がりそうですが、結構プラグインやDSPを買い込むとそれなりの価格になっていってしまいます。
Q: スタジオでのハードディスクレコーディング対応は?
Digital Performer か Logic もしくは Pro Tools LE を使用してのレコーディングになります。録音可能トラックは無限大というか、多分60Ch位はサポートしていたと思うのですが、最終的には、ミックスダウン時のプラグインエフェクターの使用を考えると、24~30Chまでは十分なスペックがあります。また、テープのレコーディングの場合はメディアはお渡しできますが、ハードディスクの場合は、バックアップメディアをお持ち込みいただけない場合は、録音した素材の保存期間は約1ヶ月とさせていただきます。
Q: ハードディスクレコーディングに必要なものは?
通常のレコーディングと変わりません。がサウンドファイルとして、持ち帰る場合には、バックアップ用のメディアが必要になります。うちのスタジオでは、640MBまでのMO、CD-R or RW、DVD-R or RW、またはFireWire/USB対応のハードディスクとなっております。.wav形式での出力も可能です。しかしこのファイルコピーや、出力ファイルの変換作業には別途手数料を頂くことになりますので、ご了承下さい。
Q: ハードディスクレコーディングは金額的にはお得ですか?
基本使用料は変わりませんが、編集作業が多くなる場合は、作業効率がいいので時間短縮になり、利用料はおさえられると思います。